JLTA Web Tutorial
学習に役立つテスト結果の報告
Test result reporting to enhance learning
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授業内テストの作成の主な手順は以下の通りです。
1) シラバス作成
 ・授業目標・目的設定
 ・教材選び
 ・評価方法の設定
2) 指導
3) テスト細目作成
4) テスト項目作成
まず、シラバスを作成しますが、もっともCRTを作成するのにあたり重要なのが到達目標・目的設定です。Brown(1995)によると到達目的には対象者、パフォーマンス、条件下、テスト、基準の5つの要素を含むべきと述べています。例えば、ある大学・学科習熟度別英語プログラムの到達目的であれば「①リーディング科目レベル1履修者は、③日本人英語学習者対象に書かれた英字新聞中にある興味・関心のある話題に関する記事を②読解することができ、④4択読解問題では⑤60%以上正解することができる」とここまで詳細にしたほうがよいと述べています。また、can-doリストなどを参考にすると良いでしょう。
次に、指導ですが、総括的アセスメントとして実施される定期試験の内容も重点的に指導すべきでしょう。また、形式的アセスメントとして小テストを定期的に実施すべきでしょう。
テスト細目はテストの設計図で、学習者が定期テスト対策として学習しやすいよう、テスト細目にある内容を伝えると良いでしょう。テスト細目に関しては本チュートリアルにあるテスト細目を参照してください。
定期テストはCRTであるため、到達目的に準拠した項目を作成します。すでに実施された小テストの結果、前年度のテスト結果は項目作成の際、参考になるでしょう。