JLTA Web Tutorial
学習に役立つテスト結果の報告
Test result reporting to enhance learning
image
Rea Dickins (2008)によると、授業内アセスメントには主に2つの実施目的があります。
1) 形式的アセスメント(formative assessment):科目履修中に指導の一環として学習者に学習の機会を与えるために実施され、主に学習者の到達度合いを判定するための判断材料として用います。また、学習としてのアセスメント(assessment as learning)とも言います。
2) 総括的アセスメント(summative assessment):科目履修後に学習内容の到達度を判定するために実施され、成績などを決める判断材料として用います。また、これを学習のアセスメント(assessment of learning)とも言います。
Jang (2012)によると、診断的アセスメントは指導の前、一方で形式的アセスメントは定期的に行われると思われがちではありますが、診断的アセスメントでも定期的に実施し、学習者の習得・未習得を診断するため用いるべきとしています。この2つの大きな違いはやはりフィードバックの質・量でしょう。よりテスト結果を学習に活かせるよう具体的なフィードバックするのは診断的アセスメントでしょう。