JLTA Web Tutorial
Assessing Listening
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 テストの合格基準をどのように定めるのかも重要な問題です。ここで言う合格基準とは,ある言語操作が身についているかを判断する基準を意味します。Hughes (2003) によれば,最もよい方法は,テストのレベルが適切に設定されているという条件のもとであれば,原則として100%(実際にはエラーを考慮して80%程度)の正答率を合格点として設定すべきであると述べています。

 また作成したテストの合格基準と,ACTFL あるいは英検など外部の尺度の基準を比較することも,テストの妥当性を高めることに役に立ちます。ACTFL の外国語上達評定基準は,4技能の言語運用能力について,初級者低 (Novice Low) から最上級 (Superior) まで10段階の熟達度を設定,定義し,各レベルの能力の詳細な記述を行っています(米山,2011)。