JLTA Web Tutorial
質的方法
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また,質的方法を通して外国語教育に関わる問題提起を行った例として,日本の外国語指導助手(ALT)による教室での言語使用の実態を調査したNakamura(1998)が挙げられる。ALTと生徒との対話において生じる問題点などについて質問したところ,20名のALTから合計61件のコメントが寄せられた。その内容から,例えばALTは教室場面において英語をゆっくりと明確に発音しているだけでなく,通常よりも平坦なリズムで発音している可能性が示された。このような調査結果は,新たな検討課題を見出すための情報源になりうる。