JLTA Web Tutorial
測定の標準誤差:1点の差には意味があるか
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スライド32で確認した、「TOEICのリスニングスコアで200点と150点の差は誤差の範囲で違いがないかもしれない」という結果は、教師も生徒もがっかりする内容かもしれません。教師と生徒の心理としては、2回のテストで少しでも点数が上がると、スコアや能力が伸びたと喜びがちで、少しでも下がるとなぜだろうと考えがちだと思います。しかし、テストには誤差があり、その誤差のために点数はかなり変動することを知っていると、誤差の範囲の変動で一喜一憂することなく、得点の違いを冷静に分析できると思います。

 テストに誤差が入ることを理解し、自分のテストで誤差ができるだけ小さくなるように、ワークショップの前半で示したような対策を試みていってほしいと思います。