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測定の標準誤差:1点の差には意味があるか
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これを使った例を見てみましょう。何度か触れていますが、TOEICリスニングのスコアの測定の標準誤差 (SEM) は25点ですから、(1) 差の標準誤差 (SEdiff) は、スライド30にある式5を使うと、35点だとわかります。(2) 95%の確率で2得点を比較する際の誤差の大きさは、式6を使うと、1.96×35となり、69点だとわかります。

AさんのTOEICのリスニングスコアが200点で、Bさんのスコアが100点の場合、Aさんのスコアの誤差の範囲は200±69を計算し、131〜269点だと分かります。(3) Bさんの100点は、Aさんの範囲には入っていません。そのため、かなり自信を持って「AさんとBさんのスコアは異なり、Aさんの方が点が高い」と言えます。