測定の標準誤差 (SEM) を使うと、1人の得点のばらつきが分かるだけでなく、(a) 同じテストを受けた異なる人の得点を比較することや、(b) 同じ人の異なるテストでの得点を比較することができます。

(a) 同じテストでの異なる人の得点を比較する例は、TOEICテストを4月の同じ回に受けた2人の生徒の得点を比較する場合です。(b) 同じ人の異なるテストでの得点を比較する例は、TOEICテストを4月と12月に受けた生徒の2つの得点を比べ、伸びたかを考える場合です。

なお、2つのテストをまたいで得点を比較するには、2つのテストの得点が比較可能である必要があります。例えば、TOEICテストは何月に受けた点数でも比較ができますから、このような得点の比較には意味があります。一方、10点満点のテストと50点満点のテストをそのまま比較しても意味がありません。

(a)(b) 両方に使える方法として、2つの方法があります。