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測定の標準誤差:1点の差には意味があるか
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スライド14ではTOEICテストの測定の標準誤差 (約25点) を挙げましたが、それ以外のテストでも測定の標準誤差は報告されています。TOEFL PBT (paper-based test; もしくはITP) テストでは、スコア全範囲が310〜677点で、測定の標準誤差が約13点です (ETS, 2004)。つまり、1つのテスト内では、68%の確率で13点が、95%の確率で25 (1.96×13) 点分が上下しうるということです。480点とったならば、実際のスコアはかなりの確率で455〜505 (480±25) 点の間に位置することになります。

TOEFL PBTテストで25点の差があれば、点がかなり違うように見えますが、誤差を考慮すると、違いがあるとはあまり言えないのです。