JLTA Web Tutorial
「よい」テストの条件:妥当性、信頼性、実用性
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■ ここではテストの目的を、指導(teaching)と学習(learning)とテスト(testing)の「三角関係」という観点から考えてみましょう。左の図をご覧下さい。
指導は学習を促進し(facilitate)、援助(assist)します。一方、テストは学習の成果を誘出し(elicit)、ある規準・基準に基づいて査定(assess)します。そして、その情報を指導や学習に役立つように提供します(feedback)。

■ テストのもう一つの機能は、指導や学習への影響です。例えば、2006年度から大学入試センターにリスニングテストが導入されました。その結果、高等学校の授業ではリスニングやスピーキングが重視されるようになりましたし、高校生もその対策をするようになりました。これらの効果をテストの波及効果(washback effect,)といいます(backwash effectともいいます)。テストが先導して指導や学習に影響を与えます。